いつもブログをご覧頂きありがとうございます!
『ウィズアートの石膏デッサン講座』では、指導の途中で講師が参加者の絵に手を入れることがあります。
手入れをする目的としては「お手本を見せる」「絵の軌道修正」です。
※「先生が自分の代わりに作品を描いてくれる」わけではありません。ご了承ください。
※毎回全員の作品に手入れをするわけではなく、先生が手入れが必要と感じた作品に対し、参加者本人が望んだ場合に手を入れています。
今回はその手入れのbefore・afterの様子をお見せします。
beforeは何が問題で、手入れをすることで絵がどのように改善されたのか?
実際の作品画像とともに解説します。
是非ご参考になさってください!
今回手入れをしたのは「ラボルト像」の木炭デッサン作品。
手入れ前の評価(before)
・この参加者は高いデッサン力があり、形を捉える能力は高いが、形に対する意識・こだわりが強い。
・目鼻立ちの形を描くのが先行している。
・顔が大きい。顔のシルエット&輪郭重視。
・台座のバランスも悪い。
・全体感を捉えることが後回しになっている。
(大きな空間感、対象物の持つ存在感・迫力が後回しになってしまう傾向あり)
・ラボルト特有の後頭部の量感が足りない。
・ラボルトは大きなゴロンとした頭部のかたまり、後頭部のボリューム感が特徴なので、最初から顔重視して描いてしまうと、顔が長くなって頭部のバランスが悪くなる。
手入れ後(After)
・頭部の量感を見て、同時に陰の領域も大きく見ることによって、石膏像が置かれている雰囲気を強く見られるようにした。
・上記を踏まえて、光と陰の領域をしっかり捉えながら、背景も同時に手を入れることで空間感を捉えることに成功した。
この参加者が持っている力をより良く発揮するには、時々画面(絵)から離れて見てみて、「マイナスの仕事=(絵を)壊す仕事」をしながら構築していくと持ち味を最終時に出せる。
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いかがでしたでしょうか。
全くの初心者の方でも、困ってしまった時はどのように制作を進めたら良いか、制作の途中で先生が丁寧にアドバイスしてくださいます。
是非ご安心して『ウィズアートの石膏デッサン講座』にご参加くださいね!